「StiLL」デザイン情報038 StiLLコマンド―セルへジャンプ(BtCell)
■StiLLではStiLLボタンに26種類・セルリンクボタンに90種類の機能がありますが、各機能の設定を活用することでさまざまな使い道があります。今回は「セルへジャンプ(BtCell)」についてご紹介します。 ☆対応方法:「セルでジャンプ(BtCell)」の設定項目の「画面制御」を活用します。「左上」を選択すると、選択したセルが左上になるように画面が制御されます。別シートのセルも指定できるので、別シートを開いて画面を切り替えたいときに使います。 ※ご注意下さい。別のブックのセルを指定することはできません。またセルリンクボタンはStandard版ではご利用になれません。
「セルへジャンプ(BtCell)」は指定したセルに移動する機能です。この機能を実行すると指定した
セルが選択状態になりますが、設定項目の中の「画面制御」を設定することで、画面を切り替える
機能として使います。
■機能について
StiLLボタンの場合
@ シート上のセルを選択
「画面制御」を「しない」に設定します。
A 指定範囲の表示
「画面制御」を「左上」に設定すると、「移動先位置」に指定したセルが左上になる
ように画面が制御されます。
「移動先位置」には他のシートも選択できますので、別のシートのジャンプして指定
した位置を表示させたい場合にはこの設定にします。
セルリンクボタン ※セルリンクボタンはStandard版では使用できません
@ シート上のセルを選択(画面制御をしない)
A 指定範囲の表示(画面制御をする)
@とAの機能はStiLLボタンの場合と同様ですが、パラメータに計算式を入力することで
変数処理が可能になります。
例えば、行数が可変するデータの最終行の下のセルを選択する、という設定も可能です。
【入力例】
B 選択したいセルと画面の左上にしたいセルが違う場合
セルリンクボタンを使うと、選択状態になるセルと画面の左上に配置されるセルを
分けて指定することもできます。
■有効な使い方
別のシートを開いて画面を切り替えたい場合、「シートへジャンプ(BtJump)」を使う方法が
ありますが、「シートへジャンプ(BtJump)」はただ対象のシートを開くだけの動作であり、表示
位置を制御することはできません。
「シートへジャンプ(BtJump)」を実行して開いたシートがスクロールされたままの状態になって
いると、場合によっては「画面に何も表示されない!」「画面がおかしい!」といったトラブル
にもなりかねません。
「セルへジャンプ(BtCell)」を使って開きたいシートのセルにジャンプさせ、画面を制御する
ように設定すれば、例えば作成された帳票の文頭から表示させるなど常に同じ位置を表示
させることができます。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます