「StiLL」デザイン情報073  「StiLL-]」とは! -16
便利な「StiLL-]」のシステムテンプレート   開発用シートについて
                             
  @ ピボットテーブルを使ったクロス集計表をシステム化するときに便利なのが「集計テンプレートP」テンプレートです。デフォルトでは表示されない罫線を表示したり、集計表を見やすくするための条件付き書式があらかじめ設定されています。     A ピボットテーブルの作成先を[集計画面]シートのセルB15に指定すると、各セルに設定された条件に一致する場合は指定した書式が設定されます。【注意】Excel2007の場合は条件付き書式の設定がクリアされてしまいます。     B ピボットテーブルならば複雑な数式を使わず、簡単な設定でクロス集計表を作成できます。ピボットテーブルを使った集計プログラムの詳しい作成方法については「StiLLハンドブック」P.110〜、または「StiLL開発ガイド」P.151〜をご覧ください。  
  対応Ver. :「StiLL-]」Ver1.0以降
対応種類:StiLL Dev・Pro・Std
    対応Ver. :「StiLL-]」Ver1.0以降
対応種類:StiLL Dev・Pro・Std
    対応Ver. :「StiLL-]」Ver1.0以降
対応種類:StiLL Dev・Pro・Std
 
                             
    ピボットテーブルのシステム化に便利! 見栄えのする集計表を簡単に作成できます。    
ある場所 メニュー [StiLL] → [システムテンプレート] [開発用シート]
特徴・目的
ピボットテーブルを使えば、クロス集計をするときに複雑な計算式を作ったりする手間が省け、簡単な設定で
集計表を作成することができます。
このピボットテーブルを使ったクロス集計表をシステム化するときに便利なのが「集計テンプレートP」です。
できる事・便利な点
このテンプレートのセルには、指定したセルの値の有無を判断して書式を設定する「条件付き書式」が
設定されています。
通常のピボットテーブルではすべてのセルに罫線が表示されず、また表の中に集計行があるパターンの
集計表では、どの行が集計行なのかがわかりにくいものになっています。
「集計テンプレートP」では、すべてのセルに罫線を表示したり、集計の行にはセルに色をつけるなどの
条件付き書式があらかじめ設定されていますので、指定された位置にピボットテーブルを作成するだけで、
見栄えのする集計表が作成できるようになります。
Excel通常のピボットテーブル 「集計テンプレートP」
  ■ 指定した位置にピボットテーブルを作成するだけ。セルの値に応じて書式が設定されます。    
「集計テンプレートP」にあるシートは以下の通りです。
[集計画面] …このシートにピボットテーブルを作成し、システムの表示画面として使用します。
[集計画面予備]…[集計画面]シートと同じものです。 別の項目で集計した表を作成したい場合などに使います。
[VERDIALOG]シート…バージョン情報のダイアログを表示するときに使用するシートです。
[SYSDATAK13]シート…システムの基本情報を記述します。
これ以外に、ピボットテーブルで集計するデータを格納するためのシートを作成しておきます。
StiLLのシステムテンプレート[ワークシートセットデータ取得]を活用すると便利です。
※ある場所 メニュー [StiLL] → [システムテンプレート] → [開発用シート]
[集計画面]シート(または[集計画面予備]シート)にピボットテーブルを作成します。
ピボットテーブルの作成先はセルB15(下図のグレー色のセル)にします。
このシートに設定されている条件付き書式は以下の通りです。
15行目
同じ列の16行目に値が入っている場合は、セルの色をグレーにします。
右図のセルF15の場合、同じ列の16行目(セルF15)に
「合計 / 金額」という値が入っていますので、条件付き
書式が適用されます。
16行目
セルに値が入っている場合はセルの色をグレーにし、罫線を表示します。
右図のセルF16には「合計 / 金額」という値が
入っていますので、条件付き書式が適用されます。
17行目以降
@ 同じ行のセルで「集計」という文字を含んだ値の入っているセルがあり、かつ同じ列の16行目のセルに値が
入っている場合は、セルの色を薄い青にし、罫線を表示します。
右図のセルF20の場合、同じ行のB列(セルB20)に
「松沢 誠一 集計」という値が入っており、かつ
同じ列の16行目(セルF16)に「合計 / 金額」という
値が入っていますので、条件付き書式が適用されます。
A @の条件に一致しない場合で、同じ行のA列〜D列のいずれかに値が入っており、かつ同じ列の16行目の
セルに値が入っている場合は、罫線を表示します。
右図のセルF23の場合、同じ行のセルに「集計」という
文字を含むセルが存在しないため、@の条件付き書式
は適用されません。
同じ行のD(セルD23)に「小料理なんごく」、
同じ列の16行目(セルF16)に「合計 / 金額」という
値が入っているため、Aの条件付き書式が
適用されます。
注意
Excel2007では、条件付き書式が設定されているセルにピボットテーブルを作成すると、条件付き書式がクリア
されてしまいます。
またピボットテーブルを更新したときも、ピボットテーブルが作成されているセル範囲の条件付き書式が
クリアされます。Excel2003以前で作成したブックをExcel2007で開き、作成してあるピボットテーブルを更新しても
同様です。
  ■ ピボットテーブルの活用で集計システムを簡単作成。複雑な関数は不要です。      
StiLLのボタン機能を使って、ピボットテーブルを使った集計表をシステム化することが可能です。
前述の通り、ピボットテーブルならば複雑な数式を使わず、簡単な設定でクロス集計表を作成できます。
集計項目の入れ替えも簡単に行えますので、集計表の作成・修正に要する工数が削減できます。
ピボットテーブルを使った集計プログラムの詳しい作成方法については
StiLLハンドブック P.110〜
StiLL開発ガイド P.151〜
をご覧ください。
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