「StiLL」デザイン情報151 システム--Excelを2003から2007以降に移行する際のStiLLの関する注意点

■ Excel2003のサポート終了に伴い、新しいバージョンのExcelに移行されている方も多いと思います。
そこで今回はExcel を 2003以前から 2007以降に移行する際のStiLLに関する注意点や検討事項をご紹介します。

■ Excel2007でExcelの機能に大幅な変更がありました。
そのためStiLLを使用する際にも気を付ツけなければならないことがあります。

■ 今回のメールサービスの内容は弊社ホームページの StiLLFAQ にも記載しておりますので、合わせてご参照ください。

対応Ver. ：StiLL V9.1以降
対応種類：StiLL Dev・Pro・Std・共有版

今回の内容

Excel2003のサポート終了に伴い、新しいバージョンのExcelに移行されている方も多いと思います。

そこで今回は、Excel を 2003以前から 2007以降に移行する際の StiLL に関する注意点や検討事項をご紹介します。

Excel2007でExcelの機能に大幅な変更がありました。

そのためStiLLを使用する際にも気を付けなければならないことがあります。

今回のメールサービスの内容は弊社ホームページの StiLLFAQ にも記載しておりますので、合わせてご参照ください。

StiLL FAQ はこちらのリンクからご覧いただけます。

※StiLL は Excel の仕様、又その動作保証をするものではありません。

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StiLL のバージョン

こちらのページにて、StiLL と Excel のバージョンをご確認ください。

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ツールバー ⇒ リボン

Excel2007からツールバーがリボンに変わりました。

StiLL の「ツールバー」の設定は Excel2007以降では機能しません。

→リボンを非表示にしたい場合は、「一括画面制御」ボタンの中の「メニューバー種類」に『表示しない』を選んでください。

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オブジェクトの名前

Excel2003 で作成したワードアートを Excel2007以降で開き、互換モード（xls形式）で保存すると、

「ワードアート」から「テキストボックス」に名前が変更されてしまいます。

→Excel2003 & StiLL で作成するアプリケーションにおいて、他のボタンから指定される可能性がある StiLL ボタンは、

Excel2007以降で名前が変わっていないか、確認する必要があります。

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オブジェクトの表示順位

フォームのオブジェクトの表示順位を Excel サイドで制御、常に最前面に表示するようになりました。

よって Excel2003 以前で作成した Book のフォームのオブジェクトは Excel2007 では常に最前面に表示はされないので

フォームのオブジェクトを最前面以外の仕様で作成した場合表示順位が変わり、オブジェクト (StiLL ボタン) が見えなくなり、

システムを正常に操作できない、等の現象が起こります。(.xls ファイルを Excel2007 で上書きした場合も同様です)

→作成済アプリケーションはオブジェクトを修正・変更、今後 Excel2000～2003 での作成物は

オブジェクトの表示順位を意識して開発する必要があります。

　例)

Excel 2000 / 2002 / 2003 / 2010

Excel 2007

※Excel2003 では背面に表示されている「フォーム」のボタンが、Excel2007 では前面に表示されてしまいます。

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Excel のシステムボタン

Excel2007以降では、タイトルバーの外部からの制御が制限され、カスタマイズ不可能になりました。

よってタイトルバーの Excel の終了 [x] ボタンが常に表示されているため、

Excel の終了がアプリケーションと無関係にユーザが操作可能です。

これではシステムとして整合性が取れない場合がでてくるので成り立ちません。

→解決策としては次の３つがあります。

　　解決策①StiLLボタンの「閉じる禁止無効(CloseDisableOff)」を実行します。

　　　　　（[x]ボタンをクリックしてもExcelを終了しないようにできます）

　　解決策②StiLLボタンの「一括画面制御(MakeBtDisp)」ボタンにて

　　　　　「メニューバー種類」を『表示しない』に設定して実行します。

　　　　　（「閉じる禁止無効(CloseDisableOff)」状態になります）

　　解決策③アプリケーションを全画面表示にして、[x]ボタンも見えないようにします。

例)

StiLL の「一括画面制御」の設定

ボタン実行時

※StiLL の「一括画面制御」にて、システムボタンを『非表示』に設定しても、

Excel2007以降ではシステムボタンを非表示にできません。

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全画面表示

Excel2007以降で「全画面表示」にすると、画面の下が切れてしまう。

→現在、対応方法はありません。

　　　例）

※画面とタスクバーの間に後ろの画面（この場合はデスクトップ）が見えてしまいます。

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StiLL の「BtPicture」

Excel 2007 の SP2 をインストールした場合、保護したシート上のオブジェクトを

StiLL の BtPicture ボタンにて指定するとエラーが発生します。

→BtPicture を実行する前に、シートの保護を解除してください。

Excel 2010 ではこのエラーは発生せずに正常に動作しますが、

今後同じエラーが発生する可能性もありますので、念のため確認したほうがよいでしょう。

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Excel2013 で印刷プレビュー

Excel2013 にて StiLLの機能を利用して印刷プレビューを行った際、

・マウスカーソルが待ち状態（○や砂時計）になる

・プレビュー画面が黒くなることがある

という現象が起こります。

→この現象が発生した場合は Excelの画面上のどこかをクリックすると、正常な画面表示になります。

この現象は下記の何れかを行った場合に発生します。

・StiLLボタンの「印刷(Printer)」を実行⇒「印刷」ダイアログの「印刷プレビュー」ボタンをクリック

・セルリンクボタンの「BtPrint(複数シート印刷)」で「印刷選択」に『1』や『6』を指定して実行

⇒「印刷」ダイアログの「印刷プレビュー」ボタンをクリック

・セルリンクボタンの「BtPrint(複数シート印刷)」で「印刷選択」に『2』『4』『5』『7』『9』の何れかを

指定して印刷プレビューを表示

※この現象は Excel2003/2007/2010 では発生しません。