「StiLL」 デザイン情報174 StiLLコマンド--データのコードから名称を取得する | ||||||||||||||||||||||
【テーマ】 データの中のコードをもとにマスタから名前などの情報を取得したいときの方法をご紹介します。 | 【方法】(考え方) シート上に展開されている「取り引きデータ」「社員マスタ」「商品マスタ」から、VLOOKUP関数を使ってコードに対応した名称を取得します。この処理をStiLLボタン「Excelデータ抽出」を使って行います。 |
【参考】 「取り引きデータ」「社員マスタ」「商品マスタ」のデータ範囲には名前を定義しています。 | ||||||||||||||||||||
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev・Pro・Std |
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev・Pro・Std |
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev・Pro・Std |
||||||||||||||||||||
■ 今回の内容 | ||||||||||||||||||||||
データのコードからマスタを参照し、名称を表示する処理をご紹介します。 | ||||||||||||||||||||||
環境説明 | ||||||||||||||||||||||
@データおよびマスタは全てSheet1に展開されているとします。 | ||||||||||||||||||||||
A「取り引きデータ」には(DATA)、「社員マスタ」には(社員マスタ)、「商品マスタ」には(商品マスタ)と名前定義されています。 | ||||||||||||||||||||||
B今回コードから名前を取得するデータ項目を「担当者名」(担当コードから参照)と「商品名」(商品コードから参照)とします。 | ||||||||||||||||||||||
「取り引きデータ」のイメージ | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
「商品マスタ、社員マスタ」のイメージ | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
■ ボタンの説明 | ||||||||||||||||||||||
「Excelデータ抽出」ボタンの設定 | ||||||||||||||||||||||
下図のようにStiLLボタンをDLDATAシートに用意します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
用意したボタンをクリックして、表示された「StiLLボタンの作成」画面から「Excelデータ抽出」を選択します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
表示された設定画面(下図)の元データ範囲にDATA(取り引きデータ範囲の名前)を設定します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
ここで(項目式作成)ボタンをクリックします。 | ||||||||||||||||||||||
今回は、出力項目を名前を参照する項目(担当および商品)に限定して設定しますので、 | ||||||||||||||||||||||
はじめに作成画面(下図)の左<元データ>から「担当コード」を右<項目式>に(⇒)で設定します。 | ||||||||||||||||||||||
次に<項目式>の2行目に名称を参照する項目「担当者名」を新規に入力します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
設定画面下の(項目名の作成)で新規に入力した「担当者名」が表示されます。 | ||||||||||||||||||||||
「担当者名」の(型名)欄に「S:文字」をプルダウンから選択し設定します。 | ||||||||||||||||||||||
同様に「商品コード」を<項目式>に設定した後、「商品名」を入力します。(下図参照) | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
<元データ>に無い新しい項目を追加したので、「該当無」にチェックします。(下図参照) | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
OKボタンをクリックし「項目式の出力位置を設定して下さい」の画面(下図)でセルE2をクリックしてOKボタンで設定します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
下図のように検索項目範囲が設定されます。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
出力セル位置でセルE14をクリックしてOKボタンで設定画面を閉じます。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
この状態で、いま作成した「Excelデータ抽出」ボタンをクリックすると、以下の様にデータが抽出されます。 | ||||||||||||||||||||||
「担当者名」「商品名」は空白が表示されます。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
ここで、セルF15 および H15に名称を検索(参照)する式(VLOOKUP関数)を入力します。 | ||||||||||||||||||||||
F15には「担当者名」を検索する式「=VLOOKUP(E15,社員マスタ,2,FALSE)」を入力します。 | ||||||||||||||||||||||
H15には「商品名」を検索する式「=VLOOKUP(G15,商品マスタ,2,FALSE)」を入力します。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
式を入力すると「担当者名」「商品名」が表示されます。(上図参照) | ||||||||||||||||||||||
正しく名称が表示されるのを確認したら、この2つの式をシート上部の項目式範囲に設定します。 | ||||||||||||||||||||||
「担当者名」の式はセルF4、「商品名」の式はセルH4に入力します。 | ||||||||||||||||||||||
この時、「=」の前に「'=」を付けて、「'==VLOOKUP(E15,社員マスタ,2,FALSE)」 とします。 | ||||||||||||||||||||||
式を入力されたら、再度「Excelデータ抽出」ボタンをクリックします。 | ||||||||||||||||||||||
下図のように「担当者名」と「商品名」が表示されますので、確認してください。 | ||||||||||||||||||||||
![]() |
||||||||||||||||||||||
出力セル位置にSheet2!A1を入力してOKボタンで設定します。 | ||||||||||||||||||||||
以上で、コードからマスタ検索を行い名称を取得(表示)することができました。 | ||||||||||||||||||||||
■ ご参考までに | ||||||||||||||||||||||
1.再計算が必要な関数の場合、「'==」の設定では結果が正しく出力されない場合がありますので、そのような場合は「'=」にしてください。 | ||||||||||||||||||||||
2.「Excelデータ抽出」で名前を含めた全項目を、Sheet1のA1から上書き表示させることも可能です。 | ||||||||||||||||||||||
他から取得したコードのみのデータを、名称に置き換えて同じ位置に表示することが可能です。 | ||||||||||||||||||||||
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください) | ||||||||||||||||||||||
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます | ||||||||||||||||||||||