「StiLL」 デザイン情報178 StiLLコマンド--ダイアログを使ったファイル検索処理 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【テーマ】 入力画面で検索をスマートに行いたいときってありませんか?今回はダイアログシートを使った方法をご紹介します。 | 【方法】作成したダイアログを「ダイアログ表示(BtDialog)」セルリンクボタンで表示し、「オブジェクトテキストリンク(BtObjTextLink)」で入力値を取得します。取得した入力値でファイル名を「ファイル名出力(BtPasteFileName)」セルリンクボタンで検索します。 | 【参考】 「オブジェクトテキストリンク(BtObjTextLink)」セルリンクボタンはDevelopers版で提供される機能です。なお、Excel2007以降の環境で説明しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev |
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev |
対応Ver. :StiLL-XV1.0
以降 対応種類:StiLL Dev |
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■ 今回の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ダイアログシートを使ったファイル名検索を行う処理(ダイアログ表示からファイル名選択まで)をご紹介します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ ダイアログ作成と設定についての説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・ダイアログの作成と設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シート見出しの右クリックで「挿入」をクリックして 「MS Excel5.0 ダイアログ」 を挿入します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ダイアログの枠線(赤丸)を選択して大きさ(範囲)を整えます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「開発」タブを表示します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リボン-「ファイル」-「オプション」-「リボンのユーザ設定」の右画面にある「開発」をチェックしOKボタンで設定終了です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リボン-「開発」-「挿入」のプルダウン表示からフォームコントロールの「ラベル」「テキストフィールド」「リストボックス」を順に選択して | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下図のようにダイアログシート(Dialog1)上に配置します。(図では「OK」「キャンセル」ボタンを下に移動しています) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ダイアログのタイトル(ファイル名検索)と「ラベル」に(検索するファイル名を入力してください。)を入力します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
青枠は各部の名称を示します。(カッコ内はオブジェクト名) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.フォームコントロールの配置と設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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リストボックスのコントロール書式設定を行います。(赤枠参照) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.検索ボタンの配置と設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リボン-「StiLL」-「ボタンテンプレート」-「DEV用(文字つき)」タブを開いて、 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2ページ目にある「検索」ボタンの並びからここでは中央のボタン(赤枠)を選択してダイアログに配置します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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今回、検索ボタンを PushStiLL機能で他のボタンと連動させるため、右クリックで 「マクロの登録」 を選択します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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← "PushStill" と入力してOKボタンで設定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ セルリンクボタン設定についての説明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1) Pシート1 の設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以下のセルリンクボタンを使って処理を行います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(プログラム図@) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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← 「BtDialog」 セルリンクボタンでダイアログを表示します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 「BtObjTextLink」 セルリンクボタンでテキストフィールド | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(エディット4)に入力された値を指定したセルに出力します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 「BtPasteFileName」 セルリンクボタンでファイル名を | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
指定したセルに出力」します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2) STILLAUTO の設定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「検索ボタン(テキスト ボックス 6)」との連動処理を STILLAUTO シートで設定します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
下図のように 「コンボボックス連動連続ボタン(BtPush)」 を右クリックで選択して、名前ボックス(赤枠)に表示されたオブジェクト名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(PushStiLLPUSH)を 「検索 ボタン」 と同じオブジェクト名 (テキスト ボックス 6) に変更します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
またボタン見出しを変更します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この操作で、「検索ボタン」 と 「検索ボタン連動連続ボタン」 が同期され実行されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オブジェクト名とボタン見出しを変更 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「検索ボタン連動連続ボタン(BtPush)」では以下下の処理を設定をします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ ダイアログの実行 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.Pシート1 のダイアログ表示(BtDialog)をクリックしてダイアログを表示させます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.テキストフィールドに"作業"と入力して検索ボタンをクリックすると検索結果がリストボックスに表示されます。(「今回の内容」の図参照) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・「オブジェクトテキストリンク(BtObjTextLink)」セルリンクボタンで入力値を取得します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・「ファイル名出力(BtPasteFileName)」セルリンクボタンで検索結果を抽出します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
検索結果の出力範囲(DATA)はリストボックスの入力範囲となるのでリストボックスにも同時に表示されます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(サンプルの環境では同じフォルダに"作業"で始まるファイルが存在するものとします) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.下図のように表示されたファイル名の2行目を選択するとWORKTシートのE6セルにリストボックスで選択した行が入ります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(参考:イメージ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.ファイル名の取得 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WORKTのF6セルに以下の式を入力することでリストボックスで選択されたファイル名を取得することができます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
=INDEX(DATA,WORKT!E6) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
上記の設定でダイアログを使ったファイル検索を実装することができます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ ご参考までに | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.ダイアログ作成は、リボンの「StiLL」タブ→「システムテンプレート」→「開発用シート」の2枚目の「ダイアログテンプレート」を利用しても作成できます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.PushStiLL機能の詳細はStiLLヘルプをご覧ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
※ リボンの「StiLL」タブ→「StiLLヘルプ」→「目次」タブ→「StiLLの構造と管理」→ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「オブジェクトのイベントが発生したときに StiLL ボタンを実行する方法 (PushStiLL)」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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