「StiLL」 デザイン情報209 StiLLコマンド--「結合セル」を含むセル範囲を「値」のみコピーする
                             
  【テーマ】
「結合セル」を含むセル範囲を「値」のみコピーする方法をご紹介します。通常のEXCEL操作では結合セルのある範囲に 「値」 でコピーすることはできませんが「BtCellCopy」StiLLボタンで実現できます。
    【方法】
「セルデータコピー(BtCellCopy)」ボタンの複数選択機能を使って「3.数式」の貼り付けと「11.出力先を値のみコピー」の2つを選択することで、一度のクリック操作で結合セル範囲に値をコピーできます。
    【参考】
複数選択で貼り付け種類を選択する際、「10.値」は選択しないでください。これを選択するとエラーになり処理できません。貼り付け種類の「1.すべて」を選択した場合は、セルに入力されている式がそのままコピーされます。
 
                 
                             
■ 今回の内容                          
下図のように結合セルを含む範囲をコピーするときの設定例をご紹介します。
画面の領域
今回は Sheet1(作業シート)から見出しを含む結合セル範囲(Sheet1!E3:S6)をSheet2(表示用)のセルに「値」で
コピーを行うケースでご説明します。
なお Sheet1の セルI5 には郵便番号から住所を参照する数式(VLOOKUP関数)が設定されているものとします。
コピー後のイメージ
画面の領域
コピー結果は「数式」ではなく、
「値」とします。
・ポイント
 ・通常のEXCEL操作では結合セルのある範囲に 「値」 でコピーすることはできませんが「BtCellCopy」StiLLボタンで実現できます。
  このボタンの複数選択チェックボックスをチェックして「3.数式」と「11.出力先を値のみコピー」にチェックすることがポイントです。
■ ボタンの作成と設定                        
今回使用するStiLLボタンを示します。(下図赤枠参照)
「セルデータコピー(BtCellCopy)」ボタンの設定
  「セルデータコピー」ボタンをシートに貼り付けて、下図のように設定します。
  設定手順
画面の領域
   1.設定ダイアログを開き下図のように元データ範囲に(Sheet1!E3:S6)出力セル位置に(Sheet2!E3)を入力します。
   2.貼り付け種類の欄で複数選択をチェックし更に、3.数式11.出力先を値のみコピをチェックします。
   3.OKボタンで上図を閉じて設定完了です。
 ※旧バージョン(Ver2.15)をご利用の方は複数選択機能がないので「数式」と「値」の2つのボタンに分けて設定します。
   a.一つ目のボタン設定 「数式」のコピー設定
画面の領域
   b.二つ目のボタン設定 「値」のコピー設定
画面の領域
(注意)二つ目のボタンでは元データ範囲(コピー元)と出力セル位置(コピー先)を同じシートの同じ範囲で設定する
ことに注意してください。(下段の出力セル位置は Sheet2!E3 のみでも可)
■ ボタンの実行                        
1.Ver.3で作成した場合は設定した1つのボタンをクリックするだけで「数式」⇒「値」にコピーされます。
2.Ver.2.15で作成したボタンは、「ボタン連続実行(BtPush)」ボタンのリストに a、b のボタン順に設定することで、
(BtPush)のボタンをクリックするだけで「数式」⇒「値」にコピーされるようになります。
   「ボタン連続実行(BtPush)」ボタンへの設定例
画面の領域
■ ご参考までに                        
1.結合セル範囲の複数選択で貼り付け種類を選択する際、「10.値」を選択しないでください。
   これを選択するとエラーになり処理できません。
2.貼り付け種類の「1.すべて」を選択した場合は、セルに入力されている式がそのままコピーされます。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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