「StiLL」 デザイン情報211 StiLLコマンド-- 合計(集計値)と平均値を同時に求める
                             
  【テーマ】
明細の集計を行い同時に平均値を求める手順をご紹介します。
    【方法】
StiLLボタン「Excelデータ抽出(BtRecordQuery)」の項目式を使った処理を構築します。
    【参考】
StiLLボタン「Excelデータ取得(BtMerge)」でも同様に項目式作成の設定で処理できます。
 
                 
                             
■ 今回の内容                          
今回は下図のような明細の集計を行い、金額合計と平均金額を同時に求める手順についてご紹介します。
合計(集計値)と平均値を取得
・ポイント
 ・「Excelデータ抽出」-項目式作成ダイアログの設定で集計式の選択肢から(件数)を使って平均を求めます。
■ ボタンの作成と設定                        
今回使用するStiLLボタンを示します。(下図赤枠)
画面の領域
今回のボタン配置およびセルの式の設定例を示します。(図A)
「Excelデータ抽出(BtRecordQuery)」ボタンの設定
  「Excelデータ抽出」ボタンをシートに貼り付けて、下図のように設定します。
  設定内容
   1.設定ダイアログを開き下図のように元データ範囲に(Sheet1!A1)を入力します。
   2.項目式範囲は(Sheet2!A1:H4)を入力します。
   3.出力セル位置には(Sheet2!A10)を入力します。
   4.項目式作成ダイアログで平均を求めるための項目(件数と平均金額)を下図のように追加設定します。
     (件数)と(平均金額)を追加します。
     下段の集計式にチェックを入れます。
  (単価)の集計式では最小値を設定します。
   なお「最小(単価)」の設定は、出力時の項目名を(単価最小)とせず(単価)として表示する指定です。
   半角の括弧でくくります。
   5.先頭(年月)からの各項目の集計式は下図のように選択・設定します。
   6.OKボタンでダイアログを閉じて設定完了です。
   7.平均金額を求める式を入力します。(図A参照)
     追加した(平均金額)項目のセルH3に '==F11/G11 と入力します。
     この式で、明細が表示される最初の行 11行目のF列(金額合計)をG列(件数)で割り平均を算出します。
     冒頭の '(シングルクォーテーション)はStiLLでの式設定の規則です。
     この式が11行目以降に展開され、行単位に平均を求めます。
     この例の様に =(イコール)を2つ並べることで算出結果が数値化されます。
     ※ =(イコール)が1つの場合は式そのものが設定されます。
■ ボタンの実行                        
  設定完了した「Excelデータ抽出」ボタンをクリックします。(明細の合計および平均が指定したセル位置から表示されます)
■ ご参考までに                        
1.StiLLボタン「Excelデータ取得(BtMerge)」でも同様に項目式作成の設定で処理できます。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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