「StiLL」 デザイン情報212 StiLLコマンド-- 選択したセル(アクティブセル)の情報を取得する
                             
  【テーマ】
アクティブセルの情報を取得する方法についてご紹介します。
このボタンはVer.3からStiLLボタン化されました。
    【方法】
StiLLボタン「アクティブセル出力(BtPasteActiveCell)」を設定して実行します。
ボタンを配置したシートと別のシートのアクティブセルの情報を取得する場合は「ボタン連続実行(BtPush)」と組み合わせて使います。
    【参考】
取得した結果から次の処理に繋げる事例を示します。
 
                 
                             
■ 今回の内容                          
図のようにStiLLボタン「アクティブセル出力」を使って選択したセル(Sheet1のセルB3)の位置やセル値等の情報を取得できます。
例:「アクティブセル出力」ボタンでアクティブセル(B3)の各種情報をG列に取得した結果を示しています(枠内参照)
・アクティブセルとはこの図のように選択されている(処理対象となる)セルのことを言います。
 またこの例での Sheet1のことをアクティブシート、ブックをアクティブブックといいます。
・ポイント
 ・StiLLボタン「アクティブセル出力(BtPasteActiveCell)」を使ってセルの必要な情報を任意のセルに出力して使用します。
 (すべての出力項目について設定する必要はありません)
■ ボタンの作成と設定                        
今回使用するStiLLボタンを示します。(下図赤枠)
今回のボタンの設定例を示します。
  設定内容の説明
   T. アドレスを Sheet1のG2に出力する
   U. 横座標(列番号:X軸)を Sheet1のG3に出力する
   V. 縦座標(行番号:Y軸)を Sheet1のG4に出力する
   W. 値を Sheet1のG5に出力する
   X. シート名を Sheet1のG6に出力する
   Y.(選択)範囲を Sheet1のG7に出力する(単独セルの場合はTと同じ)
   ※なお複数のセルが選択されている場合のTからWの情報は選択された範囲の左上のセルの情報が取得されます。
■ ボタンの実行                        
  基本的な動作は、ボタンが配置されたシートと同一シート上のアクティブセル情報を取得します。
  このボタンは文字通りアクティブセルの情報を取得することから、ボタンを配置した(アクティブ)シートと異なるシートのアクティブセル情報を
  取得する場合は「ボタン連続実行(BtPush)」と組み合わせて使用する必要がありますので注意してください。
  具体的な例として、Sheet2のアクティブセル(B4)の情報を取得する場合は、Sheet2に「ボタン連続実行」ボタンを配置して、
  このボタンに「アクティブセル出力」ボタンをリストして実行させる形態となります。(Sheet2をアクティブシートとして実行します)
  「ボタン連続実行」ボタンへのリスト設定イメージ
  下図は「ボタン連続実行」ボタンのSheet2への配置と、Sheet1への情報取得結果を示します。(枠内参照)
  ここでの「アクティブセル出力」ボタンは上段で設定したボタンをそのまま利用しています。
■ ご参考までに                        
1.取得した結果から次の処理に繋げる事例を示します。
   例:取得した縦座標の値を使って選択セルに色付けする。
      はじめに条件付き書式機能を使って条件と書式を設定します。
      設定例:Sheet1のセルB3からB7を選択して「条件付き書式」の(新しいルール)を開きます。
      開かれたダイアログに下図のように設定します。
      式(row()=$G$4)が真の時、書式設定された罫線枠と背景色(緑)が表示されます。
      下図にセルB4を選択して「アクティブセル出力」ボタンをクリックした結果を示します。
      選択したセルの行とセルG4に取得した縦座標(枠内)が一致し条件付き書式で設定した書式が適用されます。
   他に、取得した値での検索や明細項目の表示、またVLOOKUP関数を使って値から別の情報を取得する処理等を構築できます。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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