「StiLL」 デザイン情報213 StiLLコマンド-- 「BtMerge」で同一項目データを横並びに取得する(1)
                             
  【テーマ】
2つのブックからデータを取得する際、同じ項目データを横並びに取得したいときってありませんか。
今回はその方法についてご紹介します。
    【方法】
StiLLボタン「Excelデータ取得(BtMerge)」は項目式で設定された項目列で縦にデータを取得します。
そこで横並びに取得したいときはデータ元のブックの項目名を変えておき項目式に設定することで横並びの取得を実現します。
    【参考】
2つ以上のファイルから取得する場合も同様の設定で横並びに取得できます。
 
                 
                             
■ 今回の内容                          
複数ブックの同じ項目データを横並びに取得する方法をご紹介します。
図のように元データ1(Book1)と元データ2(Book2)があるとします。
@通常「Excelデータ取得」ボタンでデータを取得した場合、同じ項目名は下図の実行結果イメージ@のように同じ列に取得/集計されます。
元データ1
元データ2
Book1 Book2
実行結果イメージ@
A今回ご紹介する横並びに取得する方法は、抽出する元データ2(Book2)の項目名を変えておく方法となります。
 図の状態で「Excelデータ取得(BtMerge)」ボタンの項目式に設定して実行することで横並びに取得することができます。
元データ1 元データ2
Book1 Book2
実行結果イメージA
↑項目1を基準に横並びにデータが合計取得された状態
・ポイント
 ・横並びに取得したい項目名を予め変更しておき、Excelデータ取得ボタンの項目式に設定します。
■ ボタンの作成と設定                        
今回使用するStiLLボタンを示します。(下図赤枠)
今回のボタンの設定例を示します。
  設定内容の説明
なお当例では、同一フォルダ内に Book1.xlsx と Book2.xlsx が存在しているものとします。
   T. フォルダ名:「使用中ファイルと同一」を選択した場合 % と表示されます。
   U. ファイル名: *(ワイルドカード)で Bookで始まるExcelファイルを対象とします。
   V. 対象シート名:Dataを設定します。 (上段の図参照)
   W. 元データ範囲:A1を設定します。(上段の図参照)
   X.項目式範囲: 下図のように設定します。
   1. 最初にファイル名 Book1.xlsx を選択した際に<元データ>項目一覧に表示される
      「項目1」と「項目2」を右欄の<項目式>項目一覧に設定します。
   2. 次に Book2.xlsx の「項目3」を設定します。(この項目は左欄に表示されませんので手入力します)
   3. 「項目3」の型名を設定します。(「項目2」と同様に設定)
   4. 集計式にチェックして基準とする「項目1」をグループ化します。
   5. また「項目2」「項目3」には合計を設定します。
     合計行とすることで「項目1」の内容(A,B,C・・)で行が集約されます。
   6. 入力した項目式の出力先(項目式範囲)を設定します。
     この例では Sheet1!A1 とします。(下図参照)
   7. OKボタンで項目式を確定します。
   Y.出力セル位置:Sheet1!A8を設定します。
   上記設定後「BtMergeの作成」ダイアログのOKボタンをクリックして設定を完了します。
■ ボタンの実行                        
  作成した「Excel取得」ボタンを実行することで、冒頭の実行結果イメージAの表が出力されます。
■ ご参考までに                        
1.2つ以上のファイルから取得する場合も同様の設定で横並びに取得できます。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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