「StiLL」 デザイン情報226 StiLLコマンド -- コマンドプロンプト(DOS窓)プログラム起動の処理結果を取得する方法
                             
  【テーマ】
コマンドプロンプトで操作するプログラム起動の処理結果を取得します。
    【方法】
「指定出力位置にシステム情報を貼付(BtPasteInfo)」、
「指定アプリケーションを起動する(BtExe)」、
「CSVテキストファイルからデータを取得(BtTextRead)」のボタンを使います。
    【参考】
システム運用、トラブル追究の使用するコマンドプロンプト(通称 DOS窓)の処理結果を取得することで、
次の処理をStiLLで自動化することができます。

この方法で他システムのバッチプログラム等をStiLLの自動化処理に組み込むことができます。
 
           
                             
■ 今回の内容                        
コマンドプロンプト(通称 DOS窓)を使って、システム運用で利用するバッチ(スクリプト)処理、トラブル追究のためのコマンド操作など
目立たないけど無くては困る機能ですが、処理結果を取得するに、コピペ操作など手作業を行わないと取得できません。
そこで、今回、StiLLのプログラムにコマンドを入力することで、コマンドプロンプトに処理をさせ、処理結果を取得する方法をご紹介します。
イメージ:「指定アプリケーションを起動する(BtExe)」を使ってコマンドプロンプトのプログラムを制御します。
■ ボタンの設定                        
今回はセルリンクボタンの「BtExe(指定アプリケーションを起動する)」ボタン中心に数個のボタンを使います。
「StiLL@」-「セルリンクボタンA」を選択し、リボン(制御)に表示された画面の「BtexeB」を選択し、[OKC]を押します。
[セルに貼付けD]で任意の場所を選び、[OK]を押しますE。 その他ボタンについても同様です。
以下、処理の順番に各ボタンのご説明をします。
〇マイドキュメントのパスを取得 (「指定出力位置にシステム情報を貼付」BtPasteInfo)
ボタンの主な設定項目は、「システム情報」項目です。
マイドキュメントのパスを取得する場合、主に以下のような指定をします。
【@マイドキュメントフォルダ の設定】
システム情報:%MYDOC%     (今回は、この設定値を使用します。)
【Aその他取得可能なシステム情報】
〇コマンドプロンプトの実行制御 (「指定アプリケーションを起動する」 BtExe )
ボタンの主な設定項目は、「ファイル名」、「フォルダ名」、「引数」、「起動オプション」項目です。
マイドキュメントのパスを取得する場合、主に以下のような指定をします。
【@ファイル名 の設定】
ファイル名:cmd.exe  を指定します。
  ※ コマンドプロンプトのプログラムです。
【Aフォルダ名 の設定】
フォルダ名:%SYSTEM% を指定します。
  ※  Windowsで標準に入っている
     プログラムを使用する場合、
     設定します。
【B引数 の設定】  (今回で一番重要なポイントです。)
引数 : /C "コマンド(文字列)” > ”保存するフルパスを含むファイル名”   を指定します。
   ※  /C  : cmd.exe のオプション : "文字列" に指定されたコマンドを実行した後、終了します。
         >  : 処理結果を標準出力からファイル出力に変更するリダイレクト指定です。
   ※  実際には、 ="/C "&G4&" >"&C22&"\temp.csv"  のように &を使用して引数を可変処理します。
               本サンプルでは、セルC22 にマイドキュメントのパスを出力する設定にしています。
               本サンプルでは、セルG4 にコマンドプロントで実行するプログラム、バッチ等を設定しています。
【C起動オプション の設定】 
起動オプション : WAIT  を指定します。
   ※ アプロケーションの終了を待つ オプションです。
      その他のオプションは、以下です。ご参考にしてください。
〇ファイルに出力された処理結果を取得 (「CSVテキストファイルからデータを取得」 BtTextRead )
ボタンの主な設定項目は、「ファイル名」、「フォルダ名」項目です。
主に以下のような指定をします。
【@ファイル名 の設定】
ファイル名:temp.csv  を指定します。
  ※ 中間ファイルなので、拡張子が、csv であればなんでも可です。
【Aフォルダ名 の設定】
フォルダ名:%MYDOC% を指定します。
  ※ マイドキュメントにファイルを保存してあるので、
     設定します。
■ ご参考                          
「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンは、いろいろなアプリケーションの制御が可能です。
ブラウザを指定して開く場合なども、「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンを使います。
■ 関連するキーワード                        
コマンドプロンプト
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(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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