「StiLL」 デザイン情報232 単一セル・複数セルの値を貼り付ける
                             
  【テーマ】
今回は、クリップボードに保存した値が、単一セル・複数セルで、貼り付け方が異なることの解説と、一つの貼り付けボタンで両ケースに対応する方法を解説します。
    【方法】
「BtPasteActiveCell」、
「BtCellCopy」ボタンを使います。
    【参考】
書式や数式も貼り付けしたい場合は、「セルデータコピー(BtCellCopy)」ボタンの「貼り付け種類」項目を適宜設定してください。
 
           
                             
■ 今回の内容                        
アプリを問わず、皆さんが最もよく使われている機能は、コピー&ペースト操作ではないでしょうか。
Excelの操作では、主に以下のようなケースがあると思います。
@ 複数行・複数列をコピー A 単一行・複数列を複数行にコピー B 単一セルを複数行にコピー
画面の領域
画面の領域
画面の領域
StiLLでは、クリップボードの値を貼り付ける「ActCellPaste」ボタンがありますが、上記のうち、A・Bの操作ができません。
(上記AB実行時、以下のメッセージが表示され、単一行しか貼り付けされません)
画面の領域
これを、上記@〜B、すべてのケースに対応する貼り付けボタンを作成する方法を紹介します。
ポイント!
上記@〜Bは、Excel操作「右クリック>コピー/貼り付け」や「Ctrl+C/V」などで行えることは、なんとなくお分かりだと思います。
StiLLで同様の機能をもったボタンは、「セルデータコピー(BtCellCopy)」ですが、クリップボード値をコピー元にできません。
今回は、他のボタン「アクティブセル出力(BtPasteActiveCell)」を組み合わせて、同様の事を行えるようにします。
クリップボード機能は使いません。
【手順1】 StiLLボタンの貼り付け                      
コピー用ボタン、貼り付け用ボタンを作成します。
「StiLL」リボン>「ボタンテンプレート」を選択します。
アイコンタイプを使う場合、「編集」タブの「コピー」および「貼り付け」ボタンを選択すると良いでしょう。
参考
「Ctrl」キーを押しながら2つのボタンを選択すると、一度に貼り付けができます。
【手順2】 コピーボタンの作成                      
まずはコピーボタンの作成です。
手順1で貼り付けたボタンは、選択セルのデータをクリップボードにコピーする機能が既に設定されていますが、
今回は別の機能(アクティブセル出力)を使います。
@ コピーアイコンボタンを右クリックして選択
A 「StiLL」>「StiLLボタン機能設定」を選択
B StiLLボタン機能選択一覧から、「アクティブセル出力」を選択
C 設定画面最下部の項目「範囲出力位置」で、任意のセルを選択します(例では「Sheet1!A1」を指定)。
画面の領域
D [OK]でボタン完成です。
【手順3】 貼り付けボタンの作成                      
次に貼り付けボタンの作成です。
クリップボード値を貼り付ける機能が既に設定されていますが、「セルデータコピー」機能に変更します。
@ 貼り付けアイコンボタンを右クリックして選択
A 「StiLL」>「StiLLボタン機能設定」を選択
B StiLLボタン機能選択一覧から、「セルデータコピー」を選択
C 「元データ範囲」 の 「セルの値を参照」を選択し、「セル範囲」を「手順2」で指定したセル(Sheet1!A1)を指定します
D [OK]でボタン完成です。
実際入力するシートにボタンを配置して、思うようなコピー・貼り付けができているか確認しましょう。
画面の領域
■ 参考                          
書式や数式も貼り付けしたい場合は、「セルデータコピー(BtCellCopy)」ボタンの「貼り付け種類」項目を適宜設定してください。
以上
■ 関連するキーワード                        
アクティブセル出力 セルデータコピー
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(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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