「StiLL」 デザイン情報233 開発-- STSETODBC、StiLLStartX をご存じですか?
                             
  【テーマ】
STSETODBC.exe と StiLLStartX.exe は、StiLL開発に必要なツールです。 

最近、機能追加された内容を中心に
StiLLヘルプに記述されている内容を
補足説明します。 
    【方法】
■STSETODBC.exe
作成したシステムの稼動時や、複数台のPCに ODBCデータソース を設定する必要があるとき等に利用します。
■StiLLStartX.exe
StiLLStartX.exe を起動すると、StiLLStartX.ini に指定した内容を元に StiLL がアドインされた Excel 上にファイルを開きます。
    【参考】
STSETODBC.exe を制御する「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンは、いろいろなアプリケーションの制御が可能です。
ブラウザを指定して開く場合なども、「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンを使います。
          
 
           
                             
■ 今回の内容  
STSETODBC.exe と StiLLStartX.exe は、StiLL開発・運用に利用する重要なツールです。
最近、機能追加された内容を中心にStiLLヘルプに記載されている内容等を補足説明します。
■ 設定
 
◆STSETODBC.exe (ODBCソース名設定プログラム)
 通常、SQLServerなどデータベースにアクセスする場合、コントロールパネルー>システムとセキュリティ @ から
 ODBC データソース(32bit or 64bit)の設定画面 A で設定します。
 この設定は、データベースに接続するPC毎に設定する必要があります。
 システム管理者の立場からは、この設定作業が、非常に手間がかかる作業となります。
 そこで、STSETODBC.exe の出番となります。 STSETODBC.exeを実行することでODBCソース名が設定されます。
1.ファイル一覧 (32bit/64bit版)
     ・ STSETODBC.exe    プログラム本体(32bit版)
 
     ・ STSETODBC.ini     環境設定ファイルサンプル(32bit版用)
     ・ STSETODBC64.exe  プログラム本体(64bit版)
     ・ STSETODBC64.ini   環境設定ファイルサンプル(64bit版用)
   上記の通り、Excelは、32bit/64bit 版があるため、STSETODBC.exeは、32bit/64bit用が用意されています。
   つまり、PCにインストールされているExcelが、32bit/64bit 版のどちらであるかを調査する必要があり、面倒な手間となっていました。
   StiLL Ver3.6からこの問題が解決されました。 以下をご参照ください。
2.STSETODBC.ini の設定例
  StiLLヘルプに記述されていない、MySQLの設定例は、以下の通りです。
  MySQLのODBCドライバーは、以下のURLをご参照ください。
https://www.mysql.com/jp/products/connector/
[ODBC]
DSN1 = "MYSQLのデータソース名"
DRIVER1 = "MySQL ODBC 8.0 Unicode Driver"
ConStr1= "SERVER=111.222.333.444 ; DATABASE=aaaaa ; UID=bbb ;  PWD=ccc ;  FOUND_ROWS=1 ; PORT=3306 "
3.コツ
  @ STSETODBC.exe の使い方
      開発しているStiLLのプルグラムに、BtEXEのボタンからSTSETODBC.exeが起動されるように組み込みます。
      これにより、ODBCの設定作業を意識することなく、開発したプログラムを複数のPCで容易に利用できます。
  @ STSETODBC.ini の使い方
      データベースが、開発用と検証用等複数用意されている場合、それぞれ用のSTSETODBC.ini を用意し、
      必要に応じて入れ替えます。 
      これにより開発しているプログラムの修正を行うことなく、アクセスするデータベースを切り替える事ができます。
◆StiLLStartX.exe (StiLLファイル起動プログラム)
 StiLLStartX.exe を起動すると、StiLLStartX.ini に指定した内容を元に StiLL がアドインされたExcel上にファイルを開きます。
 
1.ファイル一覧 
    ・ StiLLStartX.exe  プログラム本体
 
 
    ・ StiLLStartX.ini   環境設定ファイルサンプル
    ・ StiLLStart.xla    StiLL-]起動互換用アドインファイル
    ・ ExcelHide.exe    他アプリケーションとの共存用プログラム
2.StiLLStartX.ini の設定例
  StiLLヘルプに記載されている以外の追加情報はありません。
3.コツ
  @ 複数のStiLLStartX.exe を同一フォルダに保存
       開発システムの都合上、複数のStiLLStartX.exe を同一フォルダに保存したい場合、
       ”StiLLStart”の名称を変更することにより、同一フォルダに保存する事ができます。
       尚、INIファイルも同じ名称にする必要があります。
  A 別のExcelが新しく起動
       StiLLStartX.exe からExcelファイルを開くと、別のExcelが新しく起動します。
       つまり、StiLLStartX.exeを複数起動させる事で、平行で別の処理を実行させることが可能です。
       尚、別のExcelなので、Book間コピーはできません。
■ ご参考                          
STSETODBC.exe 、 StiLLStartX.exe を制御する「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンは、
いろいろなアプリケーションの制御が可能です。
ブラウザを指定して開く場合なども、「BtExe (指定アプリケーションを起動する)」ボタンを使います。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます