「StiLL」 デザイン情報240 StiLLコマンド -- 「検索条件 "または" が複数あるときの注意点と設定」
                             
  【テーマ】
 Excelデータ抽出(BtRecordQuery)”等のボタンは、項目式/検索式の設定をします。特に検索式の範囲設定は、検索するデータ数に対応して設定する必要があります。
 もし、検索するデータ数が可変になると設定範囲も可変にする必要があり、可変対応のロジックを考える必要があります。
 そこで、簡単に可変対応できる方法をご紹介します。
    【方法】
<検索範囲>
・想定される検索データ数を考慮して検索範囲を指定

<検索値の設定>
・指定した検索範囲のセルに検索文字を設定。
 設定不要のセルには、”データなし” の文字を設定
    【参考】
設定された検索項目の数を取得して、検索範囲を自動的に可変にする方法もあります。
 
           
                             
■ 今回の内容                        
「Excelデータ抽出(BtRecordQuery)」・「「Excelデータ取得(BtMerge)」ボタンでは、
セル上に項目式や検索式を設定することができます。
検索条件を "○○または△△" とする場合、入力項目を2行・3行と増やしていきますが、
あらかじめ多めに項目を設定すると、思うような結果にならないことがあります。
今回は条件が変わる(可変する)場合の注意点と設定方法をご紹介します。
■ 通常の方法 (”Excelデータ抽出”(BtRecordQuery)ボタンの場合)            
検索式の範囲設定は、通常、検索する項目数分の範囲を設定します。 (以下の例では、2つ)
■ 検索項目を増やしたときの問題点                        
検索する項目数を増やすには、検索範囲を広げますが、空欄があると全データが表示されてしまいます。
■ 複数の検索項目の設定方法                      
検索項目範囲に空欄が無いよう、空白項目に元データに無い文字を指定します。
ポイント
検索式の空欄は、条件を指定しない意味ではなく、「それ以外」のデータを指定する意味になります。
空欄を埋める文字は、別途数式を利用して作成し、検索項目欄に貼り付けると便利です。
■ 検索式範囲を変える                        
もし、検索項目の最大数が不明の場合、
設定された検索項目の数を取得して、検索範囲を自動的に可変にする方法もあります。
検索式等の事例については、以下のバックナンバーもご参考にしてください。
「StiLL」デザイン情報147 StiLLコマンド--検索式の作成例まとめ
「StiLL」 デザイン情報219 StiLLコマンド-- ワイルドカード文字を使用した検索式のご紹介
「StiLL」デザイン情報176 関数--入力されているデータの数を調べる
「StiLL」デザイン情報491 セル--数式と文字列の結合
以上
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます