「StiLL」 デザイン情報295 開発 -- これからのバーコード・QRコード作成方法
                             
  【テーマ】
従来の技術(Activex)で作成できたバーコードやQRコードが、セキュリティの問題で制限され、将来的には廃止方向に向かっています。
今回は、代替えのサービスと、StiLLを含めた作成方法についてご紹介します。
    【方法】
アドイン、フォント、WebAPI+関数の3種類についての解説と、StiLLを使った作成
  【参考】
用途や利用の継続性を考慮の上、サービスを検討してください。
 
           
                             
■ 今回の内容   
従来、EXCELでバーコードを作成するには、「ActiveXコントロール」の機能を利用しました。
StiLLでは「BtSetOLEObject」ボタンを使って、このバーコードの内容を設定できました。
Office2024・Microsoft365では、マクロをはじめActiveXコントロールをセキュリティリスクのある技術として、
標準で無効にする設定になり、許可設定無しでは利用するのが難しくなる傾向にあります。
そこで今回は、ActiveXを使わず、バーコード・QRコードを作成できるサービスの一部を紹介します。
ふさぎ込む人のイラスト(男性会社員)
■ 主なサービスの種類や条件
現在、主流な技術でExcelでも使えるものに、「Python」を使ったQRコードの作成が可能ですが、
複合的な手順と、自動化にはプログラム記述が必要になるため、別の機会に取上げる事にします。
現在ある商品やサービスで、簡単に導入できるものや、StiLLで応用できるものを紹介します。
「QR4Office」:アドイン
Microsoftストアから取得できるアドインです。
テキスト・URL・座標等からQRコードを生成し、画像として挿入します。
都度、コードを作成する場合に便利なアドインです。
「Code39, Code128フォント」:フォント
フォントとして提供されています。
インストールし、テキストのあるセルの書式をこのフォントにすると、バーコードとしてセル内に表示されます。
バーコードのみで、QRコードはありません。
Webサービス:API
Webからのコード生成サービス
サイトからコードが作成・ダウンロードできる他、EXCEL関数からAPIを使ってセル内にコードを表示が可能。
関数例
=IMAGE(ソース, [代替テキスト], [サイズ], [高さ], [幅])
引数「ソース」部分に、サービスURLにコード化するテキストを連結して指定すると、コードがセル内に表示されます。
(※ IMAGE関数は、Microsoft365から利用できる関数です。)
サービスは、「EXCEL・バーコード・QRコード・API・IMAGE関数」などをキーワードに検索してみてください。
■ StiLLによるバーコードの連続作成:「Code39, Code128フォント」の例
手順1:罫線を含む、表に設定する書式を用意します。
手順2:StiLLボタンの作成
手順1で作成した書式を、データのある表にコピーするボタンと、伝票コード欄に伝票Noを参照する数式を
セットするボタンを作成します。
手順3:StiLLボタンの連続実行
元になるデータの取得を含め、作成したボタンを連続実行すれば、バーコードのある表が自動作成されます。
■ StiLLによるQRコードの連続作成:webサービスの例
手順1:作成したいQRコードの元になるテキストのあるセルと、APIのURLを連結した数式を作成します。
※ IMAGE関数内のURLは、利用するサービスにより異なります
手順2:元になるデータの取得を含め、作成したボタンを連続実行すれば、バーコードのある表が自動作成されます。
■ ご参考までに
Webサービス等、買取り商品でないサービスは、一方的にサービスを終了することもありますので、
バーコードの利用用途や期間を考慮の上、利便性よりも継続性のある商品およびサービスを検討してください。
ご紹介した各サービスの詳細は、文中のキーワードで検索の上、お調べ願います。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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