「StiLL」 デザイン情報239 StiLLコマンド -- 「テキストボックス内の文字をセルとリンクしているように扱う方法」
                             
  【テーマ】
シート上に貼り付けた テキストボックス等のオブジェクトに文字を入力し、その内容をセルに出力する方法、
セルのデータをテキストボックスに表示する方法を紹介します。
    【方法】
<セルリンクボタン>
・オブジェクトテキストリンク(BtObjTextLink)

<オブジェクト>
テキストボックスオブジェクト
    【参考】
文字が入力できるオブジェクトであれば、テキストボックス以外のオブジェクトでも可能です。
 
           
                             
■ 今回の内容                        
Excelで書類などを作成するとき、列幅など、レイアウトの調整に苦労しますよね。
特に備考欄などはセルを結合することが多いと思いますが、セル内で改行するのも工夫(Alt+Enter)が必要で、使い勝手が悪いです。
今回は、行列に影響されず、任意の位置に入力項目を作り、かつその内容をセルとリンクしているようにする方法を紹介します。
【セルで作成する備考欄の例】 【オブジェクトで作成する備考欄の例】
【解説1】 テキストボックスオブジェクトを挿入し、設定をする                  
@ 「挿入」 > 「テキスト」 > 「テキストボックス」 より、テキストボックスオブジェクトをシートへ挿入します。
A プログラムで参照しやすいように、オブジェクトに名前をつけておきます。
B オブジェクトの保護と入力、両方を可能にするために、プロパティを設定します。
【テキストボックスの挿入と設定例】
【オブジェクトの保護と入力の設定】
完成後、シートを保護すれば、テキストボックスを保護することができますが、入力もできなくなってしまいます。
オブジェクトを保護しながら、入力を可能にするには、図形のプロパティを設定します。
【解説2】 備考欄に入力した内容をセルに出力する                
入力内容をデータベースなどに保存する場合、備考欄に入力した内容はセルに出力しないとデータとして保存できません。
セルリンクボタン「BtObjTextLink」を使うと、備考欄オブジェクトとセルをリンクしているように扱うことができます。
【 「BtObjTextLink」ボタン設定例 】
【更新データ例】
!ポイント
保存した備考データを、逆に備考欄にセットするには、「入力セル」項目を指定します。
■ 参考                          
文字が入力できるオブジェクトであれば、テキストボックス以外のオブジェクトも入出力可能です。
データを元に、オブジェクト上の文字を動的に更新したい場合は、数式などを使ってリンクする文字列を作成します。
【活用例】
定型書類だけでなく、Excelの豊富なオブジェクトを使ったカタログや広告の内容更新などにも使えますね。
ダイアログシートを使ったオブジェクトのリンク事例については、以下のバックナンバーもご参考にしてください。
 「StiLL」 デザイン情報178 StiLLコマンド--ダイアログを使ったファイル検索処理
以上
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます