「StiLL」デザイン情報241 StiLLコマンド-- 書式設定ボタン

【テーマ】
任意のセルに書式を設定したいときはありませんか？
StiLLでは書式設定できるボタンが用意されています。今回は「セルの書式設定（BtSetFormat）」および「ｾﾙﾃﾞｰﾀｺﾋﾟｰ（BtCellCopy）」StiLLボタンでの設定方法についてご紹介します。

【方法】
1.「セルの書式設定（BtSetFormat）」ボタンでは直接セルに書式を設定します。
2.「ｾﾙﾃﾞｰﾀｺﾋﾟｰ（BtCellCopy）」ボタンでは書式が設定されているセルをコピーする方法で設定します。

【参考】
日付形式の属性は維持されますので同一セルを数値/時間などのデータと共用する場合は常に(標準)に戻す必要があります。

■ 今回の内容

今回のテーマ：書式の設定について２つのStiLLボタンでご紹介します。

書式設定のイメージ

データ取得時の状態(標準のセル)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日付形式の書式を設定した状態

・ポイント

　1. 「セルの書式設定（BtSetFormat）」StiLLボタンで設定。

　　　⇒指定したセル範囲に直接書式を設定します

　2. 「セルデータコピー（BtCellCopy）」StiLLボタンで設定。

　　　⇒予め書式を設定したセルを準備して置き、そのセルの属性を指定したセル範囲にコピーすることで間接的に書式を設定します

■　ボタンの設定

今回使用するStiLLボタンを示します。（下図赤枠）

１.「セルの書式設定（BtSetFormat）」StiLLボタンの設定

　　・ここではシート（Sheet1）のA列全体を範囲に指定しています。

２. 「セルデータコピー（BtCellCopy）」StiLLボタンの設定

　　・元データ範囲にシート（Sheet2）のA1セルを指定しています。（下図参照）

　　・出力セル位置は上記同様にシート（Sheet1）のA列全体を範囲指定しています。

（セルA1の設定内容）

（Sheet2）のセルA1は日付形式 "yyyy/m/d" の書式が設定されています。

■　応用：「セルデータコピー（BtCellCopy)」StiLLボタンでの書式設定

　（セルデータコピー）ボタンでは異なる書式を一括設定することができます。

　　下図は元の表に背景色（グレー）を１行おきに設定する例です。

本例ではシステムテンプレート「集計テンプレートⅠ」の DATA1表を使用しています

　　　ボタン設定例

セル範囲に、Sheet2のC1からC2の範囲を指定します。

DATA1表の明細範囲を指定しています。

ここでは（Sheet2）のセルC1に背景色なしの罫線を、

セルC2はグレーの背景色と罫線を設定済みです。

　　　このように異なる書式設定を一度に行いたい場合は「セルデータコピー（BtCellCopy)」ボタンを使い、

　　　同じ設定をする場合は「セルの書式設定（BtSetFormat)」ボタンで行うなど用途や設定種類に応じて使い分けてください。

■　StiLLボタン「セルの書式設定」と「セルデータコピー」ボタンの設定種類

※「セルの書式設定」ボタンは指定したセルに直接書式を設定します。（直接設定）

※「セルデータコピー」ボタンは予め書式を設定した元のセルを用意してそのセルの属性をコピーする方式となります。（間接設定）

※上記の（セルデータコピー）ボタンで括弧書きの無い貼り付け種類は(書式)です。

■　ご参考

　1.（日付形式）の属性は維持されますので同一セルを数値/時間などのデータと共用する場合は常に(標準)に戻す必要があります。

　　　・書式の初期化は「セルデータクリア（BtCellClear)」ボタンでも行えます

　2. 書式に関連するセルリンクボタン名も以下に記載しますのでご活用ください。

　　　・セルリンクボタン「入力範囲の値を出力範囲にセットする（BtSetMultiCell)」

　　　・セルリンクボタン「コメントを挿入する（BtComment)」

　　　・セルリンクボタン「ハイパーリンクを設定する（BtHyperLink)」

　　　StiLLボタンとセルリンクボタンではオプション機能が異なりますので詳細はStiLLヘルプをご参照ください。

　関連バックナンバーは下記をご覧ください。

【バックナンバー175】出力されたリスト範囲に合わせて罫線を引く

　3.（文字列形式）が設定されたセルに「セル値セット（BtSetValue)」で数式を設定することはできません。

　　　・必要な場合は「セルデータコピー（BtCellCopy)」の[数式]をご利用ください

（各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください）