「StiLL」 デザイン情報247 開発 --  kintoneのデータ&添付ファイルを手軽に取得
                             
  【テーマ】
 kintoneに登録したデータ、添付ファイルをブラウザを使うことなく取得します。
    【方法】
 kintoneに登録したデータ、添付ファイルを取得する方法は、いくつかありますが、通常、データ取得と添付ファイル取得処理をそれぞれ開発する必要があります。
 今回、kintone コマンドラインツール
(cli-kintone)を使って、コマンドを1回で、データ取得と同時に添付ファイルも取得します。
    【参考】
 今回の方法以外に、
    Cdata社のODBCドライバーを利用
    WebAPIを利用
 の方法もあります。
 
           
                             
■ 今回の内容                        
kintoneに登録したデータ、添付ファイルを取得する方法は、いくつかありますが、
通常、データ取得と添付ファイル取得処理をそれぞれ個別に開発する必要があります。
今回、コマンドを1回で、データ取得と同時に添付ファイルも同時に取得する方法をご紹介します。
今回のポイントは、kintone コマンドラインツール(cli-kintone)をStiLLで制御することです。
コマンドの詳細は、以下のURLをご参照ください。
    https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/10663181361689
■ kintoneの設定                        
 最初に設定する作業は、kintoneのテーブルが、外部からアクセスするためのAPIトークンの設定を行います。
 以下に設定の手順をご紹介します。
  
1.ホーム画面より、取得したいテーブルを選択
  ホーム画面に表示されている取得したいアプリを選択します。
  今回は、サンプルとして”顧客リスト”を選択します。@
2.画面より、”設定”を選択
   「歯車」 −>「設定」 を選択します。A
3.画面より”APIトークン”を選択
    画面の”APIトークン”を選択します。B
4.画面より”生成する”を選択
    画面の”生成する”を選択します。C
5.画面より設定情報をメモ&保存
    (1)画面より、APIトークンをメモします。D
    (2)画面より、”app=nn” の番号をメモします。E
    (3)最後に”保存”を選択します。F
6.画面より”アプリを更新”を選択
    画面の”アプリを更新”を選択します。G
    確認画面で”OK”を選択します。H
    元の画面に戻ったら、設定作業は終了です。I
■ kintone コマンドラインツール(cli-kintone)の入手                
 以下のURLからkintone コマンドラインツール(cli-kintone)をダウンロードします。
     https://github.com/kintone/cli-kintone/releases
■ kintone コマンドラインツール(cli-kintone)のパラメータ作成                
  kintone コマンドラインツール(cli-kintone)のパラメータを作成します。
  データとレコードに添付されたファイルをダウンロードするには、--attachments-dir オプションに、
  ダウンロード先のディレクトリー名を指定します。
  ディレクトリー名は、実行している場所からの相対パスです。
     record export      : エキスポート処理設定
     --base-url         : kintoneのサブドメインのURL 
     --app                    :    アプリケーション番号 メモしたEの番号  
     --api-token           :     APIトークン メモしたDの値
     --attachments-dir :     添付ファイルの保存フォルダ
   [ご参考]
     サンプルのコマンドを実行すると UTF8の文字コードで返ってきます。以下のオプションを追加するとSJISになります。 
     --encoding "sjis" 
  〇実行例
  〇その他 オプション
■ 生成したkintone コマンドラインツール(cli-kintone)をStiLLで実行              
  生成したパラメータをコマンドプロンプト(DOS窓)を使って実行します。
  具体的なStiLLプログラムの作成方法については、以下のStiLLメールをご参照ください。
       「StiLL」 デザイン情報226 StiLLコマンド -- コマンドプロンプト(DOS窓)プログラム起動の処理結果を取得する方法
          https://www.still.co.jp/still/support/226sms.htm
■ 参考                          
今回のご説明の方法以外に以下の方法があります。
これらの方法は、データと添付ファイルを個別にプログラムを作成する必要があります。
〇 Cdata ODBC Driverの利用
   以下のURLをご参照ください。
    CData ODBC Driver for Kintone
      https://cdn.cdata.com/help/EKH/jp/odbc/default.htm
〇 WebAPI の利用
   以下のURLをご参照ください。
    kintone REST API一覧
      https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360000313406
以上
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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