「StiLL」 デザイン情報285 StiLLコマンド-- ファイル選択ダイアログで、前回開いたフォルダを開く方法
                             
  【テーマ】
今回はファイル選択ダイアログからファイルを選択する際、前回開いたフォルダを開く方法についてご紹介します。
    【方法】
「CSVテキストファイルからデータを取得(BtTxetRead)」ボタン、「CSVテキストファイルのデータを更新(BtTextWrite)」ボタン、「指定出力位置にファイル指定ダイアログの選択値を貼付(BtPasteDialogFile)」ボタンを利用します。
    【参考】
運用上、前回開いたフォルダパスをそのままファイルに保存できるのであれば、今回ご紹介するCSVファイルを作成して読み込ませるといった処理は不要です。
 
                 
                             
■ 今回の内容                          
ファイル選択ダイアログからファイルを開く際、前回開いたフォルダを開きたいことはありませんか?
今回はその設定方法についてご紹介いたします。
・ポイント
   ・前回開いたフォルダパスをCSVファイルなどに保存し、ブック立ち上げ時に取得します。
   ・BtPasteDialogFileの「初期フォルダ」欄に、前回開いたフォルダパスを表示する数式を設定します。
   ・BtPasteDialogFileボタン実行後、前回開いたフォルダパスをCSVファイルに保存します。
■ 利用するボタン                        
[StiLL」タブ→「セルリンクボタン」→「属性情報」→「BtPasteDialogFile」を利用します。
 ※ CSVファイルの更新(BtTextWrite)・取得(BtTextRead)ボタンの使い方については割愛いたします。
   「StiLLヘルプ」の各ボタンのページをご参照ください。
■ 設定方法                          
1.ブック起動時、前回開いたフォルダパスが記載されたCSVファイルを取得する設定を行います。
   ※前回開いたフォルダパスを任意の場所にCSVファイルで保存していることが前提ですが、
    保存されていない場合は、空のCSVファイルを保存してください。
  設定については、下記バックナンバーをご参考にしてください。
  ◆「StiLL」 デザイン情報255 開発ガイド -- 2-1.CSV データ取込み3(StiLLボタン自動実行)
https://www.still.co.jp/still/support/255sms.htm
2.BtPasteDialogFileの設定については、下図を例に説明します。(シート名はWORKTシート)
   「初期フォルダ」欄(C10セル)に下記数式を設定します。
=IF(G14="",J10,G14)
数式の意味: フォルダ名出力位置(G14セル)が
・空白の時(ブック起動直後)→CSVファイルから取得した前回開いたフォルダパス(J10セル)を表示
・空白でない時→直近でファイル選択ダイアログから選択したフォルダパス(G14セル)を表示
3.BtPasteDialogFileを実行後に、直近でダイアログから選択したフォルダパス(G14セル)をCSVファイルで任意の場所に保存します。
   BtTextWriteを使用しますが、設定方法については割愛いたします。
   (「StiLLヘルプ」の「BtTextWrite」のページをご参照ください。)
■ ボタンの実行                        
1.ブックを開き、前回開いたフォルダパスが記載されたCSVファイルを取得します。
   ※CSVファイルにはC:\支店別実績のフォルダパスが保存されていることとします。
2.[ファイル選択]ボタンをクリックすると、C:\支店別実績が開きます。
   ※CSVファイルが保存されていない場合は、ドキュメントフォルダが開きます。
2.任意のフォルダを選択し(例では、C:\都道府県別実績)、
   ファイル(例では20××年実績_東京都.xlsx)を開き、
   BtTextWriteでC:\都道府県別実績をCSVファイルに保存します。
3.再度[ファイル選択]ボタンを押すと、ファイル選択ダイアログで前回開いたフォルダ(C:\都道府県別実績)が表示されます。
■ ご参考までに                        
運用上、前回開いたフォルダパスをそのままブックに保存できるのであれば、上記のCSVファイル作成して読み込ませるといった処理は不要です。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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