「StiLL」デザイン情報290 StiLLコマンド-- StiLL Ver.4 機能拡張 StiLLボタン（別ブック指定）のご紹介

【テーマ】
これまで開いている別ブックにデータ等を設定するときは（ﾌﾞｯｸｼｰﾄ選択「BtBookActive」）ボタンで別ブックをアクティブにする必要がありました。
今回の機能拡張で多くのStiLLボタンから直接別ブックへの処理が可能となりましたのでご紹介いたします。

【方法】
各StiLLボタンの対象シートの入力欄に別ブック名を設定します。
・設定例： [Book1.xlsx]Sheet1!A1
　 ⇒ [ ]括弧でブック名を囲みます

【参考】
別ブックは開かれていることが前提となります。
セルリンクボタンではより多くのボタンで当機能をご利用でいただけます。

■ 今回の内容

今回（Ver.4）の機能拡張で多くのStiLLボタンから直接別ブックへの処理が可能となりました。

※使用可能なボタンの種類は下記 URL をご参照ください。

【別ブックの処理】始めに別ブックを開いておきます。

これまでは基本的に（ﾌﾞｯｸｼｰﾄ選択「BtBookActive」）ボタンで別ブックをアクティブにしてから処理を行う必要がありました。

←必要により自身のブックに戻します。

これからは次のようにStiLLボタン１つでの処理が可能となりました。（アクティブ制御不要）

・メリット

１.単にボタンが減るだけではなく、これまで別ブックをアクティブにしても操作出来なかった（BtRcordQuery）（BtQuery）などの

　　StiLLボタンも直接別ブックへの出力が行えるようになりました。

２.またアクティブブックの切り替えによる画面のチラツキも抑制されました。

・ポイント

　別ブック名を [ ]括弧で囲んで指定します。

■ ボタンの作成と設定

（別ブック指定）が使えるStiLLボタンを青枠で示します。

※（セルデータコピー）ボタンは既に別ブックの指定が実装されております。

具体的な設定例

　　ここでは自ブックを（Book1.xlsx）、別ブックを（Book2.xlsx）とします。

① 別ブックに値を出力：（セル値セット「BtSetValue」）ボタンの設定

　　自ブックの Sheet1!C5 の値 "ABCDE" を別ブックの Sheet3!A1 に出力する。

　　　別ブックのセル位置の入力手順（共通）

　　　1.（セル指定）ボタンをクリックします。

　　　2. セル指定ダイアログが表示された状態で、別ブックのセルをクリックします。

　　　3.　別ブックのブック名が [ ]付きで表示されます。

　　　4.　そのまま（OK）ボタンで設定されます。

② 自ブックのデータを別ブックに出力：（Excelデータ抽出「BtRecordQuery」）ボタンの設定

　　自ブックで処理した結果リスト Sheet2!A1～を別ブックの Sheet1!A1～に出力する。

　　・本例では項目式を省略しておりますが使用することも可能です。

　　　別ブックの項目式を使用する場合は同様に [別ブック.xlsx] の形式で設定します。

　　・出力範囲名を設定すると別ブックに名前定義されます。

③ フォルダに保存されたCSVデータを自ブックを介さず直接別ブックに出力：（CSVデータ更新「BtTextRead」）ボタンの設定

　　商品マスタ.csv データを別ブックの Sheet2!A1 に出力する。

④ 別ブックのセル値で処理を分岐：（条件分岐実行「BtPushIf」）ボタンの設定

　　別ブックの Sheet3!B1 が 1 なら（フローチャート: 処理 10）ボタンを実行する。

⑤ 自ブックのセル値で処理を分岐：（条件分岐実行「BtPushIf」）ボタンの設定

　　自ブックの Sheet2!A1 が 1 なら（フローチャート: 処理 10）ボタンを実行する。

　　・ブック名の省略時はアクティブブックのセル値が参照されます。

■ ご参考までに

1.　別ブックは開かれていることが前提となります。

2.　セルリンクボタンではより多くのボタンで当機能をご利用でいただけます。

セルリンクボタンでの指定は基本的に新設されたブック名欄に別ブックのファイル名を入力します。

　　ブック名欄のイメージ

（各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください）