「StiLL」 デザイン情報297 開発 -- Pythonを使ったQRコード作成
                             
  【テーマ】
Pythonコードでセル内にQRコードを作成する方法のご紹介です。
    【方法】
PythonのQRコードライブラリの解説と
「セルデータコピー(BtCellCopy)」ボタンによるQRコードの複製
  【参考】
利用できる環境を事前にご確認ください。
 
           
                             
■ 今回の内容   
下記バックナンバーでは、ActiveXに替わるバーコード・QRコード作成をご紹介しました。
【「StiLL」 デザイン情報295 開発 -- これからのバーコード・QRコード作成方法】
今回は、Excelに実装されたPython(Python in Excel)機能を使って、QRコードをセルに作成する方法を
ご紹介します。
■ 利用条件
Python in Excel機能は一般的なPythonと違い、実行環境や機能範囲に制限があります。
「数式」リボンに「Pythonの挿入」のメニューがなければ作成はできません。
詳しくは、ご利用ExcelのMicrosoftライセンス要件をご確認ください。
■ 作成方法
下記表のE列に、品番(D列)のQRコードを作成します。
[手順1]
セルE3を選択し、「数式」 > 「Pythonの挿入」を選択。
[手順2]
以下コードを入力
import qrcode;data=xl("D3");qr=qrcode.make(data);qr.show();
<内容解説>
import qrcode:QRコードライブラリを読み込む
data=xl("セル値"):品番セルを関数で参照し、変数"data"に格納
qr=qrcode.make(data):変数"data"の内容でQRコード画像を作成し、変数"qr"に格納
qr.show():生成されたQRコード画像を表示
[手順3]
Ctrl+Enterキーを使用し、コードを確定します。
確定後、セルには [PY] Image と表示されます。
[手順4]
QRコードの画像を表示するには、数式バー部の「Python出力」を"Excelの値"に変更します。
■ StiLLによるQRコードの連続作成
StiLLで他のセルにもQRコードを自動作成するには、作成したコードをコピーするようにします。
[手順1]
「StiLLボタンの作成」で「セルデータコピー」を選択します。
[手順2]
作成したQRコードを、他のセルにコピーする設定を行います。
ボタンの実行で、QRコード表の完成です。
コードスキャンしやすいように、行間を空けたり、中央揃えで調整しましょう。
■ ご参考までに
バーコード(Code39・128等)のPythonライブラリは、本記事配信時はありませんでした。
Pythonを含め、実行環境がクラウドにあるサービスはインターネット接続が必要なため、利用環境に留意ください。
ご紹介した各サービスの詳細は、文中のキーワードで検索の上、お調べ願います。
(各ボタンの設定内容の詳細はStiLLヘルプをご確認ください)  
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