Excel情報553 挿入 --【Microsoft365新機能】チェックボックスの挿入と活用例
【テーマ】
今回はMicrosoft365の新機能で、直接セルに挿入する形式のチェックボックス機能についてご紹介します。
【方法】
チェックボックスを挿入したいセルを選択し、「挿入」タブの「チェックボックス」をクリックします。
【参考】
チェックボックスの色やサイズを、リボン内のフォントの色やフォントサイズ拡大縮小から簡単に変更することができます。
■ 今回の内容
チェックボックス機能は、タスク管理やアンケートフォームなど、様々な用途で活用できる便利な機能です。
[開発]タブの[挿入]から作成できますが、初期設定では[開発]タブは表示されていないため、
リボンのユーザー設定を変更して有効化する必要があります。
また、複数のチェックボックスを一括で作成することができません。
今回ご紹介するMicrosoft 365で新たに標準機能として追加されたチェックボックスは、
複数のチェックボックスを一括で作成できるほか、
[リンクするセル]の設定が不要となり、簡単かつ効率的に作成できます。
■設定方法
@ チェックボックスを設定したいセルを選択し(例では、D3からD9セル)、
A [挿入]タブから
B [チェックボックス]をクリックします。
■チェックボックスとセルの連動について
従来のチェックボックでセルと連動させるには、1つ1つ[リンクするセル]の設定が必要でしたが・・・
新たに標準機能として追加されたチェックボックスは最初から連動しているので、
設定の手間が省けます。
■チェックボックスと連動した集計
関数と組み合わせることで、様々な集計が可能です。
下図は、チェックボックスにチェックがついた個数と売上高を集計し、
「入金済み」欄と「合計金額」欄に表示した例です。
◆「入金済み」欄
COUNTIF関数を使用して、チェックが入った個数を集計します。
G2セルの数式
=COUNTIF(D3:D9,TRUE)
「COUNTIF」関数については当メールサービスのバックナンバー039をご覧下さい。
【バックナンバー 039】 COUNTIF関数を使って重複入力をチェックする
◆「合計金額」欄
SUMIF関数を使用して、チェックが入った売上高を集計します。
G3セルの数式
=SUMIF(D3:D9,TRUE,C3:C9)
「SUMIF」関数については当メールサービスのバックナンバー236をご覧下さい。
【バックナンバー 236】 複数の条件で集計SUMIF
■チェックボックスと連動した条件付き書式
条件付き書式と組み合わせることで、条件に応じて様々な書式を反映すること可能です。
下図は、チェックボックスにチェックがついた行を水色で塗りつぶした例です。
【設定手順】
@ 範囲を選択(例ではB3セルからD9セル)し、
[ホーム]タブの[条件付き書式]から[新しいルール]を選択
A 「数式を使用して~」を選択し、=$D3=TRUEを入力します。
※一番上にあるチェックボックスのセル(D3セル)を指定します。
※D列は固定し、行は相対参照にするため、3の前の$は不要です。
B [書式]をクリックして、条件に合致した時の書式を設定します。
(例では[塗りつぶし]から水色を選択しています。)
条件付き書式については当メールサービスのバックナンバー480をご覧下さい。
【バックナンバー 480】 条件付き書式で種別ごとに罫線を引く
■ ご参考までに
チェックボックスの色やサイズを、リボンのフォントの色やフォントサイズ拡大/縮小から
簡単に変更することができます。
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